今年は「明治維新150年」!「歴史の力を 未来のチカラへ」では、明治維新の原動力となった薩摩の教育にスポットを当てお送りします。
薩摩の教育を「いろは歌の教え」「郷中教育」「南洲翁遺訓」と大きく3つに分け、ご紹介していきます。
早速ですが、鹿児島のことわざの一つに、こんなことわざがあります。
これは、「事に当たって躊躇している人に対し、この際、思い切って跳んでみることが肝心なのだ」と言う意味のことわざです。
この他にも、鹿児島のことわざには、素晴らしいものが沢山あります。
そのことわざの基礎になっているのが、島津 日新斉、即ち、薩摩の戦国武将 島津忠良が人生訓を説いた「いろは歌」、そして「郷中教育」、更に、西郷隆盛が人としての心の糧を伝えた「西郷南洲遺訓集」と推測されています。
例えば、島津日新斉が創られた「いろは歌」にこんな一首があります。
意味は、聖人や賢人が教えてくださった倫を何回も何回も聞いても、また、私は良く知っていると、どんなに自慢しても、その教えを自分の行いにしなければ役に立たないと言うことです。先ほどの、鹿児島のことわざにも通じる部分があります。
この歌は、かつての寺子屋教育の教本=教科書になり、薩摩隼人たちの人生訓として広くとなえられました。
また最近、ニュースでいじめの問題も聞かれますが、しかし、かつての薩摩には「郷中」と呼ぶ組織があって、いじめなどは、郷中の中で、稚児は先輩の長稚児が、長稚児の問題は大人の二才衆が導き、解決することで“和”が自然と保たれていました。
そして最後に、西郷南洲翁が人として心の糧を伝えた「遺訓集」の一節をご紹介しましょう。
これは、「自分自身の命など忘れ、名誉などには無関心であることが大事」と訴えています。明治維新から150年たった今を生きる、私たちにも響くメッセージではないでしょうか?
それでは、また明日。毎日ごわんそ!