薩摩の教え

郷中教育45

今週も薩摩の青少年教育「郷中教育」についてご紹介しています。
郷中の組織は、年齢別に「稚児ちご」、「二才にせ」、「長老おせんし」に分けられます。
かつて郷中で暮らしていた稚児たちの遊びには、様々なものがあり、その中の「馬追い」についてお伝えしてきました。
そして昨日から、薩摩とはえにしの深い「馬頭観音祭ばとうかんのんまつ」についてお話しています。

 

鹿児島県内の春祭り、祈年祭としごいのまつりには、必ずと言っていいほど「ベブ」、つまり「うし」が登場して祭を盛り上げるものですが、県内でただ一ヵ所「祈年祭としごいのまつり」に「牛」に代わって「馬」が登場するものがあります。
とは言っても、田んぼには入らず、畦道から田植えの神事を見守っているだけの馬ではありますが・・・。
地元の古老ころう(年配)の皆さんに「牛に代わって馬が登場する理由」を伺ってみましたが、明解なお答えはいただけませんでした。

 

この一週間、馬に関する習俗や祭りについてお伝えしてきました。
これだけ多くの馬にまつわる行事が見られることからも「郷中の稚児遊び」に「馬」が取り入れられたのは、自然のなり行きだったのでしょうね・・・。

 

では、今日も、鹿児島のこの言葉でお別れしましょう。また来週。毎日めにっごわんそ!

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