明治維新から150年の今年、維新の力を生んだ「薩摩の教え」を改めて皆さんと共に学んでいるこの番組。今週も西郷さんの言葉を書き残した「西郷南洲遺訓」からご紹介してきました。
今日は、追加の1条「思慮は平素に練っておくべき」という教えです。
あらゆる事態にあたって、自分の思慮が乏しいということを思い悩んではならない。
おおよそ思慮、すなわち考えることは、日頃の平常心で、
座って静かに考えられる時にしておくべきだ。
そうすれば、何か起こった有事の際には、
十のうち八か九は実行に移すことができるであろう。
不測の事態が起きて、とっさの時に考え付くようなことは、
例えば、寝ている最中に、夢の中で妙案を思いつくようなものだ。
翌朝目を覚ませば、全く役に立たない妄想であった…という類のものであることが多い。
来週も、西郷南洲遺訓から、西郷さんの教えをご紹介して行きます。