【#25】肝付町「いったんもめんと結いの会」事務局 城之尾八重子さん

 

今週もお聞き頂きまして、ありがとうございました。

「日本を元気に!あなたの街のささえびと」リポーターの鶴園直子です。

このコーナーでは、「私たちの日常を支える人」すなわち“ささえびと”。

地元や地域、街を盛り上げ、元気にしようと頑張っている“ささえびと”をご紹介します。

今回の舞台は、肝付町(旧高山町)の波野地区と有明地区です。

今日は「地域の助け合い活動をを支える人」ご紹介します。

その名も「いったんもめんと結いの会」。

地元波野地区にある轟の滝に出没した「いったんもめん」の伝説にちなんで、名づけられたそうです。

今回のささえびとは、「いったんもめんと結いの会」事務局の、城之尾八重子さんです。

 

🍱「いったんもめんと結いの会」はどのような会なんでしょうか?

肝付町(旧高山町)の、波野地区・有明地区が、

地域の枠を超えて一緒に活動をしているボランティアグループです。

地域を盛り上げて、高齢者や子供を見守る交流の場として、

波野地区の空き家を利用した「結いの家」を拠点に活動をしています。

 

🍱この会を立ち上げるきっかけは?

有明地区・波野地区は高齢者が多いんですが、

「地域の困りごとは何か、自分たちにできることはないか?」と話し合った結果、

この地域には「一人暮らしが多いこと」「近くにお店がないこと」

「運転ができないから、買い物が不便」といった課題が出てきました。

そこで、

この地域には豊かな自然があって、新鮮な魚🐟や豊富な野菜🥜が採れるので、

この地域の食材を使ってお昼の弁当を作って、配達してはどうだろうか?というところから、立ち上げることになりました。

 

🍱具体的にはどんな活動をしているんですか?

主な活動は、

毎週水曜日に行なっている「おかずのおすそわけ」と、

第2・第4土曜日の「こども地域クラブ」です。

「おかずのおすそわけ」は、毎週水曜日にお昼ご飯用のお弁当を作って、

注文をされた高齢者のお宅に届けています。

利用する方は1枚300円の「支え愛チケット」を買って頂いて、

このチケット1枚とお弁当を交換することができるようになっています。🍱💖

 

🍱材料などはどうしているんですか?

材料は、地域でとれたお野菜やお米、お魚などを、地元の方が寄付して下さるんですが、

寄付して下さった方には、「ありがとう券」というのをお渡しして、

これが3枚たまると、お弁当1つと交換できるようになっています。

 

🍱もう1つの「こども地域クラブ」とは?

この地域にはこれまで「学童保育」がなくて、子供たちの遊ぶ場所もなかったので作りました。

第2土曜日は午前授業で給食もないので、小学生・中学生はここにきてお昼ご飯を食べて帰ります。

第4土曜日は、ここでお昼ご飯を食べて、宿題をしたり、地域の高齢者と物作りをしたり、昔遊びをしたりして、

お昼の2時くらいまで遊んでいます。

 

🍱今年の夏、子供たちの様子はいかがですか?

今年7月、みんなでバスを借りきって海⛱に行ったんです。

ヨット⛵に乗ったり、スイカ割り🍉をしたんですが、

今の子どもたちってスイカ割りをしたことがなかったみたいなんです。

初めて経験したようでどうしていいか分からない・・・。

「これはどうするの?」と。

「これは目隠しをしてするんだよ。」と教えると、子どもたち大盛り上がり!

中には、スイカ割りが楽しかったといって、

「自宅に帰って、夜はまた家族でスイカ割りをする!」という家族も・・・。

「来年もまたぜひやってくださいねー!」という注文も入っています(笑)。

 

🍱これからどのように活動を続けていかれたいですか?

これからますます高齢者が多くなって、私たちの活動もまだどんなことができるのか模索中ですが、

みんなが寄って、おとなも子供も一緒になって語らえるような、交流の場になってくれたらなーと思います。

あとは、私たちスタッフも平均年齢74歳なので、

この活動を受け継いでいってくれる若い人が出てきてくれたらいいなーと思っています。

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