松原神社祭神 島津貴久に思いをはせる
鹿児島の神社の神職の皆さんに、話をうかがった1週間。
最終日は、鹿児島市の松原神社の禰宜、岩切瑞輝さんが出演。
とても落ち着いた語り口で、時折少し古風な言い回しをする岩切さん、実は28歳だという。
先祖代々、神社の神主の家系に生まれ、幼少の頃から神職に就くことを志していた。
福岡の大学で日本経済史を学んだ後、國學院大學に進み、神職資格を取得。
京都の下賀茂神社で研鑽を積み、その後、松原神社に。
祖父の代から松原神社の宮司をしてきた岩切家、現在は父親が宮司を務める。
岩切さんの禰宜としての毎日は、「専ら日々の神明奉仕に努めてをります」とのこと。
その松原神社には、島津貴久(15代当主)が祀られている。
貴久公は、活躍がよく知られている義久、義弘の父で、
薩摩・大隅・日向の三州統一の基盤を築いた人物だ。
鹿児島では、「明治維新150周年」関連の様々な取組が行われているが、
その3年後には貴久公の没後450年という大きな節目の年がやってくる。
そこで、松原町一帯の再開発事業とともに、松原神社でも新しい社を工事中だ。
28代当主斉彬、小松帯刀、大久保利通たちも貴久公を敬い、
神社には斉彬のマゲ(御髪)が納められている。
維新に繋がる薩摩の士風を形づくった貴久公が祀られている松原神社。
明治維新150周年の機会にお参りして、思いを馳せてみてはいかがだろう。
12月29日10時40分ごろ放送 「たんぽぽ倶楽部」海童が行く より)