「太郎太郎祭」 いちき串木野市・羽島崎神社で25日(日)開催!
今日は、今週末25日(日)にいちき串木野市の羽島にあります、羽島崎(はしまざき)神社で開催される 「太郎太郎祭」 について、いちき串木野市教育委員会・社会教育課・堀之内 元気さんにお話を伺いいます。
羽島崎神社は五穀豊穣、航海安全の御利益があるとされている神社。
羽島崎神社の歴史は古く、寛永元年(1625年)に書かれた記録(山川神社仏閣調帳)には羽島崎神社が出てきて、少なくとも約四百年前にはあったことがわかります。
「太郎太郎祭」
「太郎太郎祭」は県指定無形民俗文化財で、旧暦の2月4日に近い日曜日に行われます。
なぜ太郎太郎祭と言われるようになったかというと、祭りの中で「太郎、太郎ウショ取ってケ(牛を連れてこい)」という言葉があり、太郎を呼ぶことが強調されて「太郎太郎祭」となったと言われています。元々は漁業集落と農業集落の二つの地域で行われていたものが一つとなり、現在の太郎太郎祭となりました。
祭りの中では漁業集落の「舟持ち」と農業集落の「田打ち」と、二つの神事が行われ、豊作と豊漁を祈る祭になっています。
「舟持ち」の神事とは?
舟持ちは、「5つ祝い」として、その地域の5歳になる男の子がおこなう神事です。
航海安全を願って、木造の模型船と一緒に神社の境内を周ります。この神事の中で、子どもたちの後ろを船歌を歌う人たちが続き、船歌「よいこの節」を歌います。
この舟歌は、「自分たちのかみさまの歌だから軽はずみに歌ってはいけない」といわれているもので、この時期だけ聴くことができる歌です。
「田打ち」の神事とは?
田打ちの祝いは、「田おこし」と「田植え」をする親子の様子を演じて豊作を願う神事です。
父親役のテチョと子供役の太郎が出てきて、田んぼを打つ場面では太郎が牛を連れてきます。
(※テチョとは、父親のことを指す方言です)しかし途中、牛が逃げてしまい、太郎はテチョに怒られてしまいます。あばれまわる牛を二人で押さえつけ、やっとの思いで田んぼを打ち終わるという物語になっています。テチョと太郎、そして牛の掛け合いがユーモラスに表現されています。
スケジュール・問い合わせ
お問い合わせ先 | いちき串木野市社会教育課文化振興係 |
開催日時 | 3月25日(日)午後2時から4時ほど 神事、舟持ち、田打ちの順に行われます |
場所 | 羽島崎神社近 いちき串木野市の薩摩藩英国留学生記念館の近く |
雨天の場合 | 大雨の場合は、神社の中において神事のみ行われます。 出店なども出る予定です |
電話番号 | 0996-21-5128 |
アクセス
駐車場は、羽島崎神社の入口に17台。そのほか、すぐ近くの漁協の駐車場も利用できます。
いちき串木野市の薩摩藩英国留学生記念館の近くにあります。
串木野駅から「留学生記念館」まで進み、さらに海沿いに車を走らせると神社があります。
串木野駅からタクシーの場合は約20分
駅からはバス(鹿児島交通バス、羽島土川方面行き、羽島小学校下車、徒歩10分)