「追悼水木しげる ゲゲゲの人生展」福岡県立美術館で開催中
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天神にある福岡県立美術館で、「追悼水木しげる ゲゲゲの人生展」が開催中だ。
水木しげるさんというと、「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」などを生み出した漫画家として有名。
太平洋戦争で、片腕を失う重傷を負いながらも奇跡的に帰国し、戦後、極貧生活の中、紙芝居や貸本漫画を描きつづけた。
1965年に、講談社児童まんが賞を受賞したことで、人気漫画家の仲間入り。
幼少期から興味を持っていた妖怪たちの漫画を描き、
やがて作品が認められ、妖怪漫画の第一人者と言われるまでになった。
2015年11月30日、93歳で他界。
展覧会は、6つの章に分けて紹介。
少年時代の習作、戦地で描いたスケッチ、漫画や妖怪画の原稿、エッセイ原稿、妖怪に関するコレクションなど、約390点が展示されている。
第1章「境港の天才少年画家」
目に見えないものに興味を持つようになった、幼少期から少年期にかけて描いた作品を展示。
第2章「地獄と天国を見た水木二等兵」
戦争の悲惨さ。一方で、自然や現地人との触れ合いを大切にした生き方が伝わる作品や資料がならぶ。
(ズンゲンで爆風を受ける 1988年)
第3章「貧乏神との闘い」
戦争で片腕を失いながら、貧乏生活の中で必死に描いた作品の展示。
(バナナを食べる水木夫妻 1989年)
第4章「福の神来たる!!」
1965年の講談社児童まんが賞を受賞したことや「ゲゲゲの鬼太郎」のヒットで妖怪ブームが到来、売れっ子作家となった頃の作品展示。
第5章「妖怪に取り憑かれて」
50代に入ったころから没頭していった妖怪研究についての紹介。
エピローグ「水木しげるは永遠に」
プライベートな側面に迫り、水木さんが遺したもの、私たちに伝えたかったことは何だったのかを探る。
(水木しげるとその作品たち(Ⅰ) 2010年頃)
番組内でも、「第1章のクレヨンや油彩画の作品は、少年時代の作品とは思えないほどで、新聞にも‘天才少年画家あらわる!’と大々的に報じられたほど」と、福岡県立美術館の鈴木さんも話している。
この他、名作が生み出された書斎を再現し、仕事をする水木さんのもとに妖怪やキャラクターが次々と訪れる映像演出もある。
福岡県立美術館で12月10日まで開催。 休館日は毎週月曜日
開場時間は午前10:00 ~夕方6:00 最終入場は 午後5時半まで
11月24日(金)は「夜の美術館」と題して午後8時まで開場する
入場料…大人 1300円 / 高校生・大学生 1000円 / 小学生・中学生は600円 小学生未満は入場無料。
問い合わせ 福岡県立美術館 092-715-3551
(画像はすべて©水木プロダクション)
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