今年最後の放送です。
たびたび洋服の色が一緒になる私たち。
この日も、偶然に青!!今年最後の放送も息ぴったりでお届けしました。
毎月最終週は、江戸時代後期の子どもたちが5・6歳になったら先ず初めに勉強したという「小學」という本を教えていただいています。
「孟母三遷」で知られる孟子のお母さん、知っている方も多いのでは?
墓地の近くに住んでいた時、孟子が葬式の真似ばかりするので、お母さんは教育上良くないと考えて、市場の近くに引っ越しました。
すると今度は商人を見習って遊ぶので、やはりふさわしくないと考えました。
三度目は、学校のそばに住いを移すと、生徒が先生に礼儀を習うのを見習ったり、礼を交わして譲り合ったりするようになった、というお話。
子どもの教育はこうした方が良いということで、賢い母親の代表として孟子のお母さんの登場でした。孟母には「断機の教え」もあります。
次は『中庸』から。親孝行をした人の例で、武王と周公を挙げています。
次は曽子です。曽子が病気になり、危篤状態になった時のことです。その時、弟子たちを集めて言いました。「私の手や足を調べてくれ。身体のどこかを傷はないか?」
これはどういうことかと言いますと、自分は父母から受けたこの躰を傷つけないように大切に守ってきた。無傷であの世へいけるので、今初めて我が身を守る責任から解放されて、安心してあの世へ行けるよ。
自分の躰をそんな風に考えた事はなかったですね。驚きました。
続いては生き方の問題です。
孔子の門人の子游が魯の国の長官となったので、孔子が「部下にしっかりした人がいるかどうか」を尋ねると、「澹台滅明という者がおります。彼は、公明潔白で、往来を行くにも近道・抜け道をせず、また仕事の時以外は私の部屋には参りません」
これは、実際の道でそういうことをしていると、仕事でもそういう風にしがちである。普段にこういう風にしていると、大事な仕事で行き詰まることがあるものだよ。
次に孔子の愛弟子の話です。自分では破れたどてらを着ながら、立派な服装をしている貴人と一緒に立ち並んでも、少しも恥ずかしがることのないのは子路だね と、子路の志の高いことをほめた。
もう一人。粗末な食事をしながら、裏長屋に住んでいる。
普通の人はこんな貧乏生活は耐えられないのに、彼は相も変わらず道を楽しんでいる。まことに顔回は賢者であるなあ。
貧乏を気にすることなく、正しい道を歩んでいくのは勇気がいることですね。
今年最後の放送でした。
来年も「みちこ先生のニコニコ通信」をよろしくお願いします。
【昴インフォメーション】
年が明けると、新年度へ向けて好スタートを切る3学期です。
昴の3学期は1月9日(木)に開講します。小6の皆さんのための中学準備講座もスタートし、開講特典もあります。
また、1月12日(日)は中学1年生と2年生は今年度最後の全九州模試、中学3年生は入試本番前、最後の県模試を実施します。
詳しくは、昴のHPをご覧ください。
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