今年から、毎月最後の週は、江戸時代後期の子どもたちが5・6歳になったら先ず初めに勉強したという「小學」という本をお教えていただきます。
「小學」は、12世紀に、朱子とその門弟 劉(りゅう) 子(し)澄(とう)が、
その当時の子どもたちのために、数多くの古典や歴史の中から、自分自身を磨き、徳を高めていくための言葉や行いを精選したものです。
少なくとも明治時代までは、これを読まない人はいなかったと言われています。
その中身の一部がこちらです。
「元亨(げんこう)利(り)貞(てい)は、天道の常、仁義礼智は、人性の綱(かう)。凡(およ)そ此(こ)れソの初め、不善(ふぜん)有ること無し。」
全く意味がわからないのですが、これを5・6歳の子どもたちが勉強していたというのは驚きです。
「小學」を、次には四書五経を繰り返し繰り返し読んで記憶し、10歳くらいになって、物事がある程度分かるころにその内容を教わったということです。
「小學」の次に読む本が「大学」なのですが「大学」は、政を為す人が、先ずは自分自身が人の上に立つ人間として恥ずかしくない人間となるために、この「小學」で人間の基礎基本をしっかり教えたそうです。
先ほどの文章でははまえがきのようなものですが、その時代の小学校で教えられていたのは「ふき掃除」
なんと一番目が「ふき掃除」なんです。
恐らく、自分の身も心も美しくあれ。そのためには先ず、周りを美しくということでしょうか。
次に、人との応対の仕方や、立ち居振る舞い。
大人の社会では絶対に必要なことを、小さいことろから教えていたんですね。
このように、「小學」の内容を最終週にお届けしていきます。
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