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明治元年12月6日 天皇 あさって京都へ

きょうは明治元(1868)年12月6日です。東京に滞在している天皇があさって京都に戻ることが分かりました。

天皇は「東幸」として10月半ばから東京城に滞在していましたが、あさって京都に戻る予定であることが分かりました。

東幸には岩倉具視、大久保利通、木戸孝允など新政府首脳が随行し、およそ1か月半の間、政府の実務は東京を中心に行われていました。

大久保や木戸は、東京を東の都と定め、京都から東京への首都機能移転を考えていましたが、京都の公家や市民からは大きな反発がありました。

一方、新政府首脳の三条実美は、東幸で落ち着いた東日本の人心が乱れるとして天皇が京都に戻ることに反対していました。このため、天皇が京都に戻る「還幸」は予定より遅れていましたが、岩倉は、先代の孝明天皇の三年祭などのためとして三条を説得し、天皇はあさって8日に東京を発つ予定です。

大久保らも京都へ帰る予定ですが、来年1月には再び東幸が計画されているということです。