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明治元年9月10日 小松帯刀「東幸」へ随行命じられる

きょうは慶応4(1868)年明治元年9月10日です。新政府の外国官副知事、小松帯刀は明治天皇が東京へ向かう「東幸」へ随行するよう命じられました。

天皇は今月20日に京都を出発し、東京へ向かう予定です。大久保利通、岩倉具視、木戸孝允ら新政府幹部は、保守的な公家勢力が多い京都を離れ改革を進めるため京を「西の都」、東京を「東の都」とし、首都機能を東京へ集中させていくことを考えていました。

天皇の東京行きは首都機能移転の着手と言え、議定・山内容堂や参与・木戸孝允ら新政府幹部も随行予定です。

太政官は、小松帯刀に対し、容堂とともに東京へ先発するよう命じましたが、小松は、持病の足の痛みに悩まされていて、外国官副知事の就任も8月末の段階で固辞しています。小松の東京行きの実現は難しいと見られています。