慶応4年6月1日 薩摩本国 援軍整う
薩摩では、奥羽や北越など激戦が続く東日本に派遣される新たな兵力の準備が整いました。きょう、薩摩藩本国にいた家老の新納中三から、上方にいた小松帯刀に連絡が入り、藩兵の小銃8個小隊と大砲1門を上京させる準備が整い、輸送船の用意ができ次第、出発させると報告がありました。
藩主・島津忠義自らが江戸へ向い、東北諸藩などとの戦いに加わることが決まったことから、さらなる動員が必要とされたものです。
中でも一進一退の攻防が続く北越戦争は危機的な状況で、長岡にいる薩摩藩士・淵辺群平は、弾薬と新たな兵力を至急、送ってほしいと催促しています。