• きばっちょいもす
  • 恒例のシリーズ「きばっちょいもす」では、元気なお年寄りを紹介します。

奄美市 シマ唄の先生

奄美の三味線=サンシンにあわせて奄美の民謡=シマ唄を歌っているのは、奄美大島宇検村出身で現在奄美市に住む昇喜代子さん(82)です。

昇さんがシマ唄を本格的に歌い始めたのは3歳のころから。シマ唄歴およそ80年です。

(昇 喜代子さん)「シマ唄は寂しいときとか何か思い出した時には自然に口ずさんで歌っている。小さな時から歌っているからしみついています」

昇さんは、息子の和美さんとともに営む「奄美ちぢん三味線製作所」で2003年からほぼ毎日、シマ唄やサンシンの教室を開いています。

現在、教室の教え子は小学3年生から70代後半までおよそ40人。毎日行われるレッスンに空きはなく、新たな希望者を断っているほどの人気ぶりです。


7月からサンシンを習い始めたというこちらの女性は


(女性)「(教え方が)分かりやすかったんですね。1曲ずつやさしく手ほどきしてもらって、1曲ずつやっとできるようになったのも先生のおかげ。もう尊敬しています」

教え方には工夫があります。シマ唄には楽譜がほとんどなく、口伝えですが昇さんが憶えているシマ唄およそ80曲のうち、50曲は、息子の和美さんがオリジナルの楽譜にしていて、教室では教科書がわりに使われているのです。


シマ唄を教え続ける昇さん。その情熱は、まだまだ衰えません。

(昇 喜代子さん)「私が元気にしているうちは、残せるものは残したいと思っている。」