「今が一番楽しい」「若い時は荒波」結婚50年の金婚式 新婚旅行ブーム、オイルショック乗り越え…

霧島市で6日、去年結婚50年の節目を迎えた夫婦の合同金婚式が開かれました。

「元気で長生きできますように、お互いにきばいもんそ」

霧島市社会福祉協議会が開催した合同金婚式。今年は、市内に住む55組の夫婦が参加し、霧島九面太鼓の演奏や日本舞踊で、結婚50周年の節目を祝いました。

(夫 坂元一喜さん・75)「2人で50周年の式典にきて、感無量」

参加した夫婦が結ばれたのは、昭和48年=1973年。九州自動車道が県内に開通するなど、人の流れが活発になった年でした。

新婚旅行ブームに沸く中、鹿児島への観光宿泊者数は初めて800万人を超えました。中でも指宿市は「東洋のハワイ」と呼ばれ、新婚カップルたちでにぎわいました。

さらに、谷山港には豪華客船が初寄港。国際観光都市を目指し鹿児島市や商工会議所が誘致したイギリスの豪華客船オロンセイ号を華やかに歓迎しました。

その一方、オイルショックで、トイレットペーパーなど紙製品を買い求める客でスーパーには行列が。生活への不安が高まった年でもありました。

この50年をともに歩んできた夫婦は…。

(妻 岩戸ちづ子さん・73)「若いときは荒波だったが今は何もない錦江湾みたい。今が一番楽しい」

(妻 中村優子さん・75)「病で倒れて5年が経つ、ありがとうの気持ちでいっぱい」

(夫 中村信男さん・74)「車いす生活だから、カバーしながら頑張っていきたい」

最後に夫婦で記念撮影が行われ、恥ずかしそうな表情を見せながらも、笑顔で写真におさまっていました。