新型コロナ抗原検査キット 鹿児島県内の薬局でも販売へ
新型コロナウイルスに感染しているかどうかを短時間で調べられる医療用の抗原検査キットについて、厚生労働省は27日、薬局での販売を解禁しました。これを受け、鹿児島県内の薬局でも販売の準備が進んでいます。
新型コロナウイルスの検査キットはこれまで、医薬品として国が承認していない未承認の製品が「研究用」として市販されていました。しかし、再び感染が拡大した場合に備え、厚生労働省は27日、より精度の高い「医療用」の検査キットを一般の薬局で販売することを認めました。
鹿児島市の薬局でも厚生労働省の方針を受けて来月上旬に販売を始める予定で、卸売会社に在庫状況や値段を確認するなど、準備が進められています。
検査キットはPCR検査の精度には劣るものの、自分で綿棒で鼻の中をぬぐって検体を採取すれば、15分から30分で結果が出るという手軽さが特徴です。購入には薬剤師による説明が必要で、結果が「陽性」だった場合は、医療機関を受診することが求められます。仮に「陰性」と出た場合でも注意が必要だということです。
厚生労働省が販売を解禁した抗原検査キットは、あわせて15種類あり、薬剤師がいる薬局やドラッグストアなどで販売されることになっています。この抗原検査キットは、あくまでも早期発見のためのもので、厚生労働省では、すでに体調不良を感じている人は、すぐに医療機関を受診するよう呼び掛けています。