春の味覚 84歳が作る「よもぎ餅」
春の味覚をテーマにカメラスケッチをお伝えします。
今回は84歳が作る「よもぎ餅」です。
撮影:髙野凛
小川秀廣さん(84)
「100年ちょっとですね。私で3代目」
「今の時期なら1時間で2キロぐらい摘みます」
1日水にひたしてアクをぬく
もち米とよもぎを5:1で混ぜる
約50分蒸して20分~25分つく
「(容器に)ついたやつを食べるんですね。食べてしばらくこう噛んでいると餅の良し悪しがわかるんです」
Q.今日のお餅はどうですか?
「今日は最高でした」
もう辞めようか
23歳の時、6歳下の公子さんと結婚
妻・公子さんは体調を崩して11年前から療養中
2人で作っていたよもぎ餅
もう辞めようかという状況だったが、1月末頃から「昔の味を楽しみたい」という気持ちの電話が。
以前は公子さんが丸める係だったが、現在は切り餅に。
芋の蜜で作られた「どろあめ」をかけて食す風習が、この地域で受け継がれています。
切り餅 1コ 90円
1桶4500円で販売
「お金とかそういうものとは別に、素晴らしい喜びというのか、そういうのを感じていますね
いつまでというのはわかりませんけど、できる範囲内で少しでも長く続けていけたらいいなと思っています」