鹿児島県の北西部に位置する阿久根市。
阿久根港を中心に、水産業で栄えたこの街に2017年にオープンした新たに誕生した観光スポットが「イワシビル」だ。
一階は、カフェと雑貨店、二階は水産加工場、三階はホステルになっておりゴールデンウィークも県内外から多くの人が訪れた。
このイワシビルを運営するのが、阿久根市に本社を構える下園薩男商店だ。
下園薩男商店の「イワシビル」は、全国から各地の名産品が鎬を削る「ふるさと名品・オブ・ザ・イヤー」の「コト部門」でトップとなる地方創生大賞を受賞した。
「ノミネートされた時点で入賞が確定していました。多くの大企業の商品が名を連ねていたのでノミネートされた時点でとても嬉しく、ガッツポーズしたが、まさか大賞とは・・・驚きました」と嬉しそうに下園正博社長は語る。
「イワシビルでは、様々な商品を作っていて、今後も阿久根に、そして鹿児島にこんなものがあるんだ!ということを発信したいー」そう力強く語る下園社長が次に手掛けているのが、南薩の魅力発信だ。
鹿児島から、世界の最先端へ。
「山猫瓶詰研究所」と名付けられた店舗は、8月から9月のオープンを目指し、現在準備に取り掛かっている。
枕崎市の築100年を超える郵便局の建物が取り壊されるという情報が入り、その建物の写真を見て、レトロな雰囲気にひとめぼれ。個性的な店舗の名前の由来は、「枕崎」と言えば「鰹節」。「鰹節」といえば「猫」。という連想からヒントを得て考えたものとのこと。
ピクルスの瓶詰めをメインに販売する予定だが、今後も雑貨やボディケア用品など、幅広く取り扱いたいと下園社長は語る。
「これから総人口が減っていく中で、働く人が減るのが地方の問題。地方で世界の最先端を行く働き方はできる、そこを突き詰めていきたい。」
鹿児島から、世界の最先端へ。下園薩男商店の躍進に目が離せない。
※聞き手 薗田彩
※今回のインタビュー内容はMBCラジオ「People’s」(毎週土曜 17:10~17:25)にて5/21、5/28に放送されます