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夏休み中に感染拡大 専門家「次の波に備え、基本思い出して」

新型コロナの国内感染者は28日に半年ぶりに過去最多を更新し、29日は初めて1万人を超えました。そして、鹿児島県内も29日まで5日連続で2桁、また今月20日から29日まで10日連続で前の週の同じ曜日の感染者数と同じか、それを上回る状況が続いています。
今後、夏休みで人の動きが増え、感染者数もさらに増えるおそれがあり、専門家は注意を呼びかけています。

鹿児島中央駅前では、平日の29日も旅行かばんやスーツケースを持った人の姿がみられました。こちらの男性たちは、東京や熊本から仕事で訪れたといいます。
「今回は行かないといけない用事があったのと、ワクチンが打ち終わったので(来た)。なるべく迷惑をかけないように、消毒とかマスクもそうですけど、あとは夜も出歩かずに」

そしてこちらの女性も、広島からの出張。2週間の検温や抗体検査をしていて、不安はないと話します。
「鹿児島市内と霧島へ行きます。黒豚のしゃぶしゃぶを食べて帰りたい」

福岡からおよそ3か月ぶりに帰省した専門学校生です。帰省するか迷いもあったといいます。
「今から屋久島に帰る。福岡は感染者が多いので、帰りにくい」

タクシー運転手も最近、人の流れが増えたと感じていると話します。
「増えてきた。お客さんの流れは多い、夏休みに入ったから。我々は接種はしているけど、やっぱり若い人がいちばん心配。県外の人が乗ったら消毒をして次を乗せるというふうにしている」

(済生会鹿児島病院 久保園高明院長)「鹿児島でも今、確実に次の波が来る、その入り口に来ている。これからほぼ確実に感染者は増加すると考えられる」

全国的に感染が広がる中、感染症の専門家は鹿児島にも今後、大きな波が訪れるおそれがあるとして、夏休み中の行動に気を付けてほしいと話します。

(久保園院長)「(県内での)旅行、レジャーというのは、同居する家族単位で、屋外の場合は熱中症に気を付けて。他の人と接する機会がある場合は、基本的な感染対策をしながら、夏休みを過ごしてほしい」

そして高齢者以外にも進んできているワクチン接種について、有効な手段ではあるものの、効果は100%ではないとして、手洗いなどの基本的な感染対策を引き続き徹底してほしいと呼びかけます。

(久保園院長)「ワクチンを打って自分では調子よくても、ウイルスを体の中に持ってそのままという人もいる。鹿児島の感染者もこれから必ず増えていくと思うが、その数をできる限り少なくする必要がある。基本的な感染対策をいま一度思い出して、それを実行していくことが大切」

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