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新型コロナ感染者 最多更新で専門家「基本的な対策の徹底を」

鹿児島県内で9日、新型コロナウイルスの1日の感染者が過去最多となったことについて、専門家は感染リスクが高まっているとして「3密をさけるなど基本的な対策の徹底」を改めて呼びかけています。

(鹿児島大学大学院 西順一郎教授)「出水、徳之島、屋久島の3事例で感染数が多くなった。県内に市中感染でコロナが非常に増えているという状況ではない」

感染症が専門で鹿児島大学大学院の西順一郎教授です。9日、感染者が過去最多の40人となったのは、出水と徳之島のクラスター、屋久島の親族間感染の3つが重なり、あわせて32人確認されたことが要因とみています。そのうえで、11月中旬以降、クラスター以外で感染経路不明の事例が増えているとして、警戒を呼びかけます。

(鹿児島大学大学院 西順一郎教授)「以前はクラスターが1つ2つ出る状況だったが、最近は小規模な集団や1、2人の事例が増えている。人の移動だけで起こったとは思わないが、(GoToなど)国の経済政策によって、気の緩みにつながっているような気がする。感染者が潜在的にあちこちに広がっているといえる。感染リスクは以前よりも少し高くなっている状況」

西教授は入院患者が増加し、医療機関がひっ迫しないためにも、あらためて手洗いや換気、3密をさけるなど基本的な対策が重要と指摘します。

(鹿児島大学大学院 西順一郎教授)「病床数は確保できているかもしれないが、担当する医師や看護師の配置は各医療機関苦慮していると聞いている。患者数が増えると医療機関負担大きくなるので、感染広げないようお願いしたい。皆で集まりマスクを外すような場に重点を絞った対策が必要」

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