新型コロナのワクチン接種を巡っては、予約キャンセルが出て余ったワクチンの取り扱いをどうするのか、全国的に議論されていますが、塩田知事は余ったワクチンの対応指針を来週にも策定する考えを示しました。
(塩田知事)「県でキャンセルの取り扱い指針について市町村に対して示したい。」
塩田知事は定例会見でこのように述べ、市町村や医療関係機関に向けた独自の対応指針を来週にも策定する考えを示しました。
キャンセルで余ったワクチンの取り扱いについては、全国の一部自治体の幹部らが高齢者に先がけて接種していたことが判明し、波紋が広りました。
一方、ワクチンを担当する河野大臣は、21日、一部自治体では廃棄しているケースもあるとして批判し、自治体の裁量での有効活用を求めています。
鹿児島県の対応指針にはキャンセルが出たワクチンの接種対象者を誰にするのかといったマニュアルが盛り込まれる見通しです。
一方、政府が東京・大阪で計画している大規模接種については全国30の自治体も実施の意向を示していますが、塩田知事は「現時点で設ける予定はない」と述べました。ただ、各市町村の接種状況次第では設置も検討したいとしています。