警戒基準の「ステージ3」引き上げについて、専門家は「感染者は今後さらに増える可能性がある」として最大限の警戒が必要と警鐘を鳴らします。
(済生会鹿児島病院 久保園高明院長)「飲食店の営業時間の短縮とか、これは本当に大変なことだが全てのことで感染対策を進めていく必要がある時期」
警戒基準の「ステージ3」引き上げとともに出された、感染拡大警報。日本感染症学会が認定する専門医で、済生会鹿児島病院の久保園高明院長は、「感染者は今後さらに増える可能性がある」と話します。
(久保園高明院長)「ゴールデンウィーク中の感染結果がこれから出ると考えると、これから先どのくらい感染者が増えるかまだまだとても心配。これから県内で市中に広く感染が広がると、高齢者に感染が広まって、介護老人施設のようなところに入り込んでしまう可能性がある」
鹿児島県内で確認された変異ウイルスの感染者は先月までに81人。平均年齢は35.9歳と若い世代で感染が広がっていて、重症化しやすいのが特徴といわれています。
前回1月の重症者の年齢構成は、60代以上が全体の9割を占めていましたが、今回は30代から50代が半数以上を占めており、若い世代が重症化するケースが確認されています。久保園院長はここで感染拡大を抑えなければ医療体制がひっ迫するおそれがあると危惧しています。
(久保園高明院長)「感染力が強くて、以前のようにマスクをして短時間ならば感染しないと言い切れない。色々危惧する材料が出てきてしまっている状況。」
そのうえで、最大限の警戒が必要と指摘し、手洗いや3密を避けるなど基本的な感染対策を続けて欲しいと話します。
(久保園高明院長)「これ以上、県内の感染を広げると大変なことになるので、今までの中で一番気を付けて、感染対策をきちんとする時期にきている」