新型コロナワクチンの疑問に答える「ワクチンQ&A」です。鹿児島県内では、先週から高齢者らへの優先接種が始まっています。今回は、日本感染症学会が認定する専門医・済生会鹿児島病院の久保園高明院長に、ワクチンを接種できない人、接種する際に注意が必要な人とはどんな人なのか聞きました。
【疑問1】ワクチンを接種できない人とはどのような人なのでしょうか?
(久保園院長)「(接種)当日、非常に体調の悪い人。新型コロナワクチンに対してアレルギー(のおそれ)があることがわかっている人は受けられません。具体的に言えば、当日熱が出ている人、37度5分以上という規則になってます。あと、急性の病気です。心筋梗塞や脳卒中など治療を要する病気の人は受けられない。今までに薬や注射でアレルギーがあった人。そのような人は接種する前に担当の先生へ十分相談する必要がある」
【疑問2】接種は可能でも、事前に注意が必要な人もいるのでしょうか?
(久保園院長)「今、血をサラサラにする薬を飲んでいる人や病気で血が固まりにくい人は十分に慎重に考える必要がある。腎臓や心臓に重い病気を抱えている人は事前に主治医に相談が必要。免疫不全という病気の人や過去にけいれんを起こした人も十分に注意の必要がある」
【疑問3】自分は接種してもいいか不安な人はどうすればいいのでしょうか?
(久保園院長)「主治医がいれば主治医の医師に。いなければ接種会場の医師に相談する必要があるが、(過去の病歴など)起きたことをよく記録しておいて、当日言い忘れることのないよう、きちんと考えておいて説明すると(医師から)きちんとした返事をもらえる」