65歳以上の高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの優先接種が、12日から鹿児島県内でも、鹿児島市と大和村で始まりました。
新型コロナウイルスワクチンの高齢者優先接種は、ワクチンの供給量が最初は限られるため、重症化リスクなどを考慮して高齢者施設や65歳以上の高齢者を優先するものです。先週、最初に届いたアメリカ・ファイザー社製のワクチン1箱975回分の接種が12日から鹿児島市と大和村で始まりました。
鹿児島市のワクチン接種対象は、介護老人福祉施設54か所の入所者およそ2500人で、初日の12日は、喜入前之浜町の喜入の里で、入所者89人のうち70代から101歳までの男女10人が接種を受けました。
鹿児島市では月内に8箱のワクチンが届く予定で、13日以降、態勢が整った施設から接種が開始されます。
一方、奄美大島・大和村の特別養護老人ホーム「大和の園」でも、ワクチン接種が始まりました。12日は、42人の入所者のうち10人が接種を受けました。大和村の優先接種の対象者は640人で、大和の園の入所者のほかは、今月16日から18日の3日間、大和村体育館で集団接種が行われます。
高齢者への優先接種が始まったことについて、塩田知事は…。
「ワクチンをなんとか皆さんに打っていただくことで、感染拡大の防止のためにやっていきたいと思っている。」
県によりますと、県内には65歳以上の高齢者がおよそ51万人いますが、今月中に6万5000人分の1回分のワクチンが確保されるということです。