鹿児島県内では今月、与論町で2例目のクラスターが確認されています。北海道では8日、新型コロナウイルスの感染者が初めて1日で200人となるなど、全国的に感染者が増加しています。専門家は「寒くなるこれからの季節も、換気を怠らないことが大切」と指摘します。
(鹿児島大学大学院 西順一郎教授)「空気が乾燥すると飛まつの中のウイルスが漂いやすくなるので、3密の状況で感染が広がりやすい」
西教授は、北海道をはじめ全国的な感染者の増加は、寒さよりも人の動きの活発化などが原因ではないかと指摘します。
(西教授)「寒さというよりは人の動きが活発になり、我々を含めて気が緩んでいる部分もあった。飲食店や施設でのクラスターが多発している状況だと思う」
今月、与論町では2例目のクラスターが発生しましたが、飲食店などでの感染防止対策に加え、寒くなると怠りがちな換気を徹底することも重要と話します。
(西教授)「人が集まる場所での空気の入れ替えが大事。寒いと窓を全開にできないので、2か所の窓の隙間を開けて、空気の流れを通すことを冬場にかけて心掛けてほしい。
仕事中は間隔を開けて気を付けているが、休憩室に行くと気が緩んで狭いところに人が集まったり、更衣室でもマスクを外すことが多いようなので、休憩室や食事スペースの環境も重要」