新型コロナウイルス感染者が最多を更新し、死者や重症者も増えています。専門家は死者について「感染者が増えているためコロナが直接原因でない人もいる」としたうえで、「4、50代も増えているため注意が必要」と話します。
鹿児島県内では新型コロナ感染者のうち、重症者が16日現在で14人、今月に入り亡くなった人は93人と増えています。
鹿児島大学大学院の西順一郎教授は、「感染者が増えているためコロナが直接原因でない人もいる」としたうえで、「4、50代も増えているため注意が必要」と話します。
(西教授)
「高齢者の感染者が増えたということが影響していて、一定の感染者が出ると、基礎疾患やもともと状態の悪い人の中にはコロナに感染して、コロナが直接原因ではないけれども、死亡に至るということが見られているんだと思います。
10代、それから40代、50代といったところでの死亡者も少し増えていますので、ここはやはり注意しないといけない」
政府はオミクロン株に対応した新たなワクチン接種を、早ければ今年10月にも始めることを決めましたが、西教授は、現在のワクチンも感染予防には有効として「新たなワクチンを待たずにすぐ接種を」と呼びかけます。
(西教授)
「今の流行がこれだけ続いている状況で待つという選択肢は、私は間違っていると思う。(現在のワクチンを)3回4回打つことによって、オミクロン株にも対応できる抗体、タンパク質ができるということが分かってきているので、決してオミクロン株、BA.5には効かないということではない」
また小中学校は19日が出校日、あと2週間で2学期が始まりますが、「基本的な感染対策を続けて、2学期も1学期同様の学校生活を送ってほしい」と呼びかけました。
(西教授)
「1学期は普通に子どもたちは登校していたので、これから制限するということは必要ないと思う。子どもたちの教育の機会を奪って制限するほどの重篤な病気ではなくなってきたということだ。学校生活を普通に送らせていただきたい」