鹿児島県は、県内全域に「爆発的感染拡大警報」を出して飲食店などでの会食の人数を4人以下に制限していましたが、29日に警報を解除し、県の第三者認証店に限って4人以下の制限をなくしました。
(塩田知事)「新規感染者数は減少し、医療提供体制はひっ迫している状況にはない。認証店は本日をもって4人以下という人数制限を解除する」
県内では、1日あたりの感染者数が4月や5月は900人台になったこともありましたが、29日は401人にまで減っていて、県は「ゆるやかな減少傾向にある」としています。
こうした中で県は午後、対策本部会議を開いて対応を協議し、県内の病床使用率が27日時点では21.6%で、県の警戒基準で「レベル2」相当まで落ちてきていることなどが報告されました。
そして、今年1月から県内全域に出してきた「爆発的感染拡大警報」を29日に解除し、「同一グループ、同一テーブル4人以下」としてきた会食の人数制限も、県の第三者認証店に限って解除しました。
ただ、感染が再拡大するおそれがないか見極める必要があるとして、警戒基準「レベル2」は継続します。
(塩田知事)「(感染者は)緩やかに減少しているものの、学校、家庭、医療機関、高齢者施設などでの感染者が確認されている。感染の再拡大を防ぐために、引き続き警戒感をもって感染防止対策の徹底を」
一方で知事は、学校での子どもの熱中症を防ぐため、登下校と体育の授業ではマスクを外し、近い距離での会話などを控えるよう呼びかけました。