鹿児島県内でも10歳未満の子どもの新型コロナウイルス感染が増えています。こうした中、5歳から11歳へのワクチン接種が鹿児島市と霧島市で1日から始まりました。
霧島市では、1日朝から5歳から11歳までワクチン接種が始まりました。接種はおよそ8600人を対象に行われる予定で、初日から保護者とともに訪れた子どもたちが接種を受けていました。
(接種した小学5年生)「ちょっと痛かったけど、打って安心した」
(接種した子どもの母親)「副反応が気になるが、2人とも小さい時ぜんそくを持っていたので、もし(コロナに)かかった時にひどくなるのが心配だったので、打つことにした」
霧島市では、今月6日までの予約はすでに終了していて、7日以降の予約は1日から専用サイトとコールセンター0570−025−679で始まりました。
子どもへの接種は、およそ4万1千人の対象者がいる鹿児島市でも始まりました。接種にはファイザー社製の子ども用ワクチンが使われ、3週間の間隔をあけて2回行われます。保護者の同意と同伴が必要で、母子健康手帳をできるだけ持参するよう呼びかけられています。
(接種を受けた小学5年生)「おばあちゃんと一緒に住んでいて、学校でも感染者がいるので打ったほうがいいと思った」
(接種した子どもの母親)「かかった時のリスクのほうが大きいと考えた」
5歳から11歳へのワクチン接種は、2回目接種後7日以降の予防効果は90.7%というデータがあります。一方で、副反応では、注射した部分の痛みが7割以上、38度以上の発熱が1回目で2.5%、2回目で6.5%といった報告もあり、国は接種を「努力義務」としていません。
医師は「子どもの体調に考慮し、かかりつけ医によく相談して納得したうえで判断してほしい」と呼びかけます。
(ゆあさこどもクリニック 湯浅由啓院長)「100%何も起こらないわけではないが、ほとんどの副反応は2〜3日でほとんど収まる。解熱剤などを使えばだいたい対応できる」
気になるのが子どもの副反応です。一番多く現れるのが、注射した部分の痛みで、注射を受けたすぐあとよりも、受けた日の夜や次の日に痛みを感じる人が多いということです。
厚生労働省は接種後、数日以内に起こることがある症状として、50%以上が注射した部分の痛みや疲れた感じ、10%から50%が頭痛や筋肉痛、寒気など、1%から10%が下痢、発熱、関節痛、おう吐としています。ほとんどが軽症、または中等症だということです。
ごくまれに海外では心筋炎を発症した例が報告されています。心筋炎と診断された場合は、一般的に入院が必要になりますが、多くは安静によって自然回復するとしています。