新型コロナの感染が急拡大する中、鹿児島県は19日、警戒基準のレベルを1から2に引き上げ、鹿児島市・霧島市・鹿屋市の飲食店に21日から営業時間の短縮を要請することを決めました。
(塩田知事・会見)「第6波が到来している状況」
鹿児島県は19日、去年11月に運用を見直して以降、初めて、警戒基準をレベル2の「警戒を強化すべき」に引き上げました。そして、県内全域に「爆発的感染拡大警報」を出しました。
発表に先立つ対策本部では、県内の状況が報告されました。それによりますと、県内の感染状況は、病床の使用率は増加傾向で、17日時点で567床のうち128床が使われ、使用率は22.6%にまで上がっています。
また、今月の感染者数は18日までで1719人で、そのうち10代と20代が909人と、半数以上を占めていることも示されました。
こうした状況を踏まえ、県は、鹿児島市・霧島市・鹿屋市の飲食店に対し、21日から来月3日までの2週間、営業時間の短縮を要請します。
また県は、今月24日までとしていた奄美大島5市町村への独自の緊急事態宣言を継続し、飲食店への営業時間の短縮要請を来月7日まで延長します。
政府は「まん延防止等重点措置」を東京や熊本・宮崎など新たに1都12県に適用し、措置を16都県に広げました。鹿児島県の適用申請について問われた塩田知事は、「今後の感染状況を見極めたい」と述べました。
(塩田知事・会見)「レベル2=まん延防止等重点措置ではなく、今後レベル3に近づくような感染状況があれば、まん延防止等重点措置に移行することも含めて感染状況を見極めたい」