新型コロナウイルスの感染者が鹿児島県内で24日、新たに14人確認され、累計で203人となりました。
与論町の感染者は24日、11人増えて23人となり、知事は感染者集団=クラスターとの見解を示しました。与論町は来島自粛を呼びかけるなど対応に追われています。
「与論島への来島は当面の間、極力自粛していただくようお願いいたします。」
与論町ホームーページに24日掲載された町長からの緊急メッセージ。与論町は22日、最初に感染が確認された20代女性は、与論徳洲会病院の関係者で、同僚や入院患者の感染も確認されています。さらに20代女性が参加した会食の参加者やその知人の感染も確認されていています。
そして与論町の感染者は24日、新たに11人確認されて合計で23人となり、知事は感染者集団=クラスターとの認識を示しました。
これまでに判明した感染者には町役場の職員2人や郵便局の集配センターの社員も含まれていて、郵便局が休止するなど、影響が広がっています。
(ヨロン島観光協会・里山剛史さん)
「県をまたいた移動が緩和されてからは、この連休が一番お客さんが入ってくるような感じではあった。特に飲食店は臨時に休業せざるを得ない状況になっているので、お客さんには大変申し訳ないですけど、状況を説明してご理解をいただきながら(来島自粛の)案内している」
人口5200人余りの島で広がる感染。感染症の専門家は離島は県本土と比べて医療体制が限られているだけに、十分注意が必要と話します。
(済生会鹿児島病院 久保園高明院長(感染症))
「小さな離島ですと、医療資源、提供できる医療の量が限界がある。数が多くなってきたりすると対応が困難になってきます。島の方が、都会と比べて大家族であったり、家族間の接触が都会よりも多い可能性が高かったり、あるいは近くの人たちとのふれあいなんかが、都会と比べて密接であることの方が多いと思う。密な接触を十分に注意していただきたい」