新型コロナの変異ウイルス「オミクロン」が鹿児島県内で初めて確認されました。感染経路はわかっていません。
(塩田知事)「オミクロンの感染者が5例確認された。現時点で感染経路が不明なことから、いわゆる市中感染と考えている」
県によりますと、オミクロンの感染が確認されたのは、男性2人と女性3人のあわせて5人です。5人はいずれも12月下旬から今月にかけて発症し、医療機関で入院中で、2回のワクチン接種後に感染するいわゆる「ブレイクスルー感染」でした。5人のうち4人は県外滞在歴があったり、県外からの人との接触があったということです。
塩田知事は「県内でオミクロンの感染拡大は確認されていないものの、感染経路が分かっていない」ことから、「市中感染」との見方を示しました。県は、居住地や年代については、感染者の特定につながるおそれがあるとして、明らかにしていません。
(塩田知事)「はっきりとした感染経路は分からない。オミクロンに限ったことではないが、ワクチンの2回接種ということで油断することなく、基本的な感染防止策を徹底してほしい」
県はオミクロンの初確認を受けて、すでにワクチン接種をした人を含めて感染に不安がある人への無料のPCR検査を、鹿児島市や薩摩川内市など県内16か所で順次始めると発表しました。
期間は今月31日までで、基本的に事前予約はいらないものの、事前に電話連絡が必要なところもあり、県のホームページでも確認してほしいとしています。
なお、県内では5日、新型コロナの感染者が奄美市で6人、鹿児島市で4人、姶良市と龍郷町で2人ずつ、さつま町で1人、県外から来た4人の新たに19人確認されました。
県内で1日の感染者が2桁になったのは、去年9月19日以来、およそ3か月半ぶりです。県内の感染者は累計9152人で、4日時点で13人が医療機関に入院中です。重症と中等症はいません。