県境を越えた移動の自粛要請が解除されましたが、一方で懸念されるのが新たな感染のリスクです。感染症の専門医は「気を緩めず基本的な感染対策を続けることが大切」と話します。
(済生会鹿児島病院 久保園高明院長)「第一波が来た時の緊張感をもって、もう一度気を引き締めて」
日本感染症学会が認定する専門医でもある、済生会鹿児島病院の久保園高明院長です。移動の自粛解除に伴い、県外から来た人との接触機会も増えていく中、新たな感染を防ぐには「基本的な感染対策を続けることが何よりも大切」と話します。
(久保園院長)「人と“密(密接)”にならない、手洗い、周りの消毒、マスクをして感染させない。ひとりひとり、まず自分がかからない、人にうつさないことを頭に入れて、新しい生活様式に慣れていくことが必要」
また、仕事などで県外へ出かける機会も増えていく中で、移動中や滞在先でも感染を防ぐ対策や工夫をしてほしいと話します。
(久保園院長)「すいている車両に乗るなど、できるだけ“密(密接)”を避けることが大事。買い物は混む時間をあらかじめ調べて避ける。手洗いは基本。(滞在中)ほとんどはマスクを。感染を防ぐことをできる範囲で、最大限していくしかない」
県境をまたぐ移動の自粛要請は解除されたものの、感染を防ぐには基本的な感染対策を続けることが大切です。県は「新しい生活様式」として、人と人の間隔を十分確保、マスクの着用、手洗い、この3つの基本的な感染対策を継続するよう呼びかけています。
また、事業者に対しては、これまでの感染防止の取り組みを続けるとともに、在宅勤務や時差出勤の推進や、イベントの場合、会場の収容定員の半分以下の人数にし、人と人の距離を十分に確保した上で開催するなど対策を求めています。