新型コロナウイルスの影響で、鹿児島県内の経済が打撃を受ける中、三反園知事は1日開会した6月県議会で、自らの給料と退職金をそれぞれ2割削減する条例案を提案しました。
(三反園知事)「県民の皆様と痛みを分かち合うため、私の給料について、任期満了まで2割減額、退職手当も現任期の手当を2割削減し、関連する条例案を提案している」
三反園知事はこのように述べ、自らの来月の給料と退職金を2割削減する条例案を提出しました。
県の人事課によりますと、現在の知事の給料は124万円で、来月27日までの任期中の給料を日割り計算すると、削減額はおよそ22万円となります。また、1期目を終えて支払われる退職金は3968万円ですが、2割カットで、794万円減り3174万円となります。なお、給料については、来月の知事選で当選した場合は引き続き2割削減するとしています。
一方、県は、新型コロナの影響で資金繰りが悪化した中小企業への融資の保証料をゼロとする経済対策を打ち出していますが、先月26日時点で、およそ2000件申し込みがあり、およそ283億円が金融機関から融資されることが報告されました。
また、県の休業要請に応じた中小企業への最大30万円の協力金には先月末時点でおよそ6000件の申請があったということです。
このほか、本会議では、新型コロナ対策を中心にリーマンショック以降、最大規模となる51億2900万円を追加した補正予算案が提案されました。6月県議会の会期は今月19日までの19日間です。