鹿児島県枕崎市にあるマルヨシ花園。長年、葬儀用の菊を栽培してきたが、コロナ禍で需要が減少。
代表の楠拓志さん(39)と妻の千春さん(37)は、「菊のイメージを変えたい」と、3年前からカラフルで華やかな洋菊(マム)の栽培を始めた。
さらに千春さんは、満開の状態まで育てて花びらを染料で染める「染め菊」の生産にも取り組んでいる。
目指すのは、優しく落ち着いた色合い。最近では、珍しさと色合いの華やかさから、プレゼント用や祝いの場などでも使われる機会が増えてきた。
「もっと日常的に手に取ってほしい」という思いを胸に活動する若手生産者を追う。