年末に京都で行われる全国高校駅伝=通称「都大路」の出場をかけた県高校駅伝大会が11月2日に指宿市で行われ、鹿児島県代表をかけた熱いレースが繰り広げられました。
年末に京都で行われる全国高校駅伝=通称「都大路」の出場をかけた県高校駅伝大会が11月2日に指宿市で行われ、鹿児島県代表をかけた熱いレースが繰り広げられました。
7区間、42.195キロで争われる男子には26チームが出場。
エース区間、最長10キロの1区で先頭集団を引っ張ったのは、去年は体調不良で走れなかった出水中央3年の玉目。「冷静に最後まで押し続けられた」という走りで、2位に20秒以上の差をつけ区間賞。チームに勢いをつけます。
しかし続く2区、2位から追い上げを見せたのは、鹿児島城西2年の小園。20秒以上の差を逆転する好走でトップに立ちタスキをつなぎます。その小園からタスキを受け取ったのは、かごしま国体少年男子800メートル優勝の立迫。国体から2週間も経たず、2番目に長い3区を任された立迫は、途中、出水中央の留学生・ムサに抜かれるも、粘りを見せ、大きく離されることなく追走。「何回も諦めそうになったが、ラストの高校駅伝で自分の役割を果たそうと振り絞った」という言葉通り、ラストスパートで抜き返しトップを譲らず4区へ。
それでも、4区では、出水中央のキャプテン・飯田が意地を見せ出水中央が再び先頭に。トップが目まぐるしく変わる展開のなか、鹿児島城西は5区・山口が区間タイ、6区・小田が自身の持つ区間記録を3秒更新する会心の走りを見せ出水中央との差を広げます。そして、アンカー花輪も力走を見せた鹿児島城西。
2010年鹿児島実業の大会記録を13年ぶりに塗り替える、2時間4分30秒の大会新記録で優勝。3年連続2位の悔しさを晴らし、5年ぶり2度目の頂点に立ちました。
レース後、アンカーの花輪琉太選手は「腕にはメンバーには入れなかった3人の3年生と名前を書いて、絶対に都大路に連れて行くと臨んだ。この3年間このために練習してきたので、全国では8位入賞という目標を達成したい」と涙を浮かべながら話しました。
また、5区間21.0975キロの女子には12チームが出場。レースでは、序盤から8連覇を狙う神村学園がトップを独走。その後方で、し烈な争いとなったのが、2・3位に与えられる九州大会出場枠争い。今年の女子は記念大会のため、九州大会で南九州4県の2・3位チームの最上位になれば、全国大会出場権が与えられます。
例年以上に激しさを増した九州大会出場争いを展開したのは、鹿児島女子・鳳凰・鹿児島の3チーム。
最後の第4中継所、神村学園に続く2位でタスキをつないだのは鹿児島女子。鳳凰・鹿児島と2位から4位までが22秒以内の差で最終5区へ。そんな争いのなかトップで帰ってきたのは神村学園。2位に4分以上の差をつける貫禄の走りで8連覇を達成し全国への切符を手にしました。続いて陸上競技場に帰ってきたのは鳳凰。そして最後の一枠に入ったのは4位から逆転した鹿児島。2位でタスキを受けた鹿児島女子は、3位鹿児島から25秒差の4位でした。
男女の上位3チームは、10月18日に長崎で行われる九州大会に出場。
全国高校駅伝は12月24日に京都で開かれます。