鹿児島市内で行われたかごしま国体・テニスは、成年女子が2007年以来、2度目の優勝を果たしました。決勝は最後までもつれましたが、チーム一丸となって優勝を勝ち取りました。
東京との成年女子決勝に臨んだのは、鹿児島県スポーツ協会所属の松田美咲選手と清水映里選手です。
第1試合には松田選手が出場しました。
試合は、両者ゲームを取り合う展開の中、鹿児島が6対5とリードし、続く第12ゲーム。松田選手がバックハンドを決めるなど、このゲームをモノにします。その後も粘り強さを見せ、最後は相手のミスを誘い勝利。優勝に王手をかけます。
続く第2試合に登場したのは清水選手。勝利した松田選手から「頑張って」と、声をかけてもらい、気合い十分で試合に臨んだ清水選手、積極的な攻撃を見せます。強烈なフォアハンドでポイントを奪います。しかし、相手も譲らず一進一退の攻防に。試合はタイブレークにもつれ込みます。
手に汗握る展開の中、観客席では地元・鹿児島の大きな声援が響き渡ります。さらに、この試合でベンチコーチを務め、選手を支えたのが、鹿屋体育大学の狩行紀希さん。緊張した選手に、ある言葉をかけていました。
(狩行紀希さん)「気持ちの面で支えることが僕の役目だと思っていたんですけど、鹿児島の高校生(など応援)が後ろについているから、本当にのびのびやっていいよと」
多くの人たちの思いを胸に臨んだタイブレーク。清水選手は、集中力を切らさず精度の高いショットで、相手のミスを誘います。
迎えたマッチポイント。最後は相手のボールがアウトとなり、清水選手が勝利。チーム鹿児島で一丸となって、決勝戦を制し、2007年以来2度目の優勝を果たしました。試合後には観客席から大きな拍手が送られました。
(清水映里選手)「応援ありがとうございました。とても力になりました。優勝することができて、皆さんと一緒に戦うことができてとても楽しかったです」
(松田美咲選手)「落ち込みそうになっても(応援で)すぐポジティブな気持ちに持ち上げられて、常にハイテンションでプレーできたと思います」
Q.優勝したご褒美は?
(清水映里選手)「かすたどんが食べたいです」
(松田美咲選手)「私もかすたどんが好きなので、一緒に食べたいと思います」