7月1・2日に宮崎で行われた九州高校総体フェンシング競技。インターハイの試金石ともいえるこの大会で、県代表の鹿児島南高校が学校対抗で男女とも連覇を果たしました。
宮崎市で行われた大会には、九州各県の予選を勝ち抜いた個人・団体、約120人が参加。
先に5勝したチームが勝利となる、3人1組の学校対抗・男子決勝は、3連覇が掛かる鹿児島南と長崎工業の対戦になりました。
去年のインターハイは3位。悲願の全国優勝の為にも試合内容にもこだわりたい南は、前日の個人戦で優勝した3年生のキャプテン鎌田を中心に勝利を重ねます。しかし、相手エースに苦しみ接戦に。それでも、敗戦後の6試合目に登場した3年生の南郷が嫌な流れを切る勝利を収め、チームに流れを引き戻します。
最後は、キャプテンの鎌田が相手エースとの接戦を制し、5対2で勝ち、大会3連覇。
インターハイに向けて課題と成果をつかむ優勝となりました。
試合後、チームに流れを取り戻した南郷選手は「残り2人が絶対勝ってくれるという信頼があったので、2人にしっかりつなぐことを考えて試合に臨んだ。インターハイでも自分の1勝が大事になってくる場面があると思うので、今回の試合をしっかりつなげて、インターハイでも優勝したい」と話しました。またキャプテンの鎌田選手は「インターハイで日本一というのを目標にしているので、残り1か月、練習から集中してプレーすることを意識して、優勝できる確率を上げて北海道に行けるようにしたい」とこれからを語りました。
一方、7連覇が掛かる女子は、1年生が主体のチームで勝ち進むと、決勝で大分の別府翔青と対戦。
7人目までが終わって4対3と接戦の展開のなか、鹿児島南の8人目は、県大会で個人種目のインターハイ出場を逃し悔しい思いをした萱島。相手チームの大柄な3年生相手に粘り強く戦い勝負の行方は延長戦に。勝ち切りたい場面で、見事5ポイント目を奪い勝利。鹿児島南が5対3で優勝し、7連覇を達成しました。
試合後、優勝を決めた萱島選手は「7連覇というプレッシャーがかかった試合だったが、達成できて嬉しい。インターハイに向け、これからもっとチームメイトとコミュニケーションを取りチームワークを良くして優勝を目指して頑張りたい」と話しました。
インターハイのフェンシング競技は、8月2日から北海道の室蘭市で行われます。