熱戦続く鹿児島県高校総体。6月2日には鹿児島市の白波スタジアムでラグビーの決勝戦が行われました。
決勝戦はともに県内最多15回目の優勝を狙う、鹿児島工業と鹿児島実業の対戦に。雨が降る中、バックスタンドには両校の生徒が全校応援で駆けつけ、選手たちの背中をしました。
先制点を奪ったのは鹿工。前半11分、マイボールラインアウトからモールを組んで押し込むと、最後は2年生の栫が飛び出しトライ。
追いかける鹿実は前半16分、岩元のトライで追いつくと、永田のコンバージョンゴールも決まって逆転に成功します。雨が降る難しいコンディションでしたが、鹿実はそこから得意の走るラグビーで立て続けにトライを奪いリードを広げます。
後半に入っても鹿実の勢いは止まらず。後半25分には、自陣でパスを受けたスタンドオフの山川が巧みなステップで相手をかわし、スペースへとキック。これを自ら抑え後半3つ目のトライを奪います。終盤、鹿工も意地のトライを挙げますが、ここでノーサイド。鹿実が54対12で勝利し、2年ぶり15回目の頂点に立ちました。
鹿実3年の今東勇翔キャプテンは試合後「初めての白波と全校応援で緊張していたが「これまでの練習を糧に頑張ってきた」とコミュニケーションをとって自信をもってプレーできた。九州大会では試合の入りからしっかりとみんなでコミュニケーションをとって、先制点をとられず先制点をとる気持ちでいきたい」と話しました。
鹿児島実業と鹿児島工業の2チームは、6月17日から佐賀県で行われる九州大会に出場します。