6月16日に鹿児島市の白波スタジアムで開幕した「全九州高校体育大会・陸上競技」の南九州地区予選。鹿児島・熊本・宮崎・沖縄、南九州各県の予選を勝ち抜いた選手たちが、8月に北海道で行われる全国高校総体「インターハイ」の出場権を争います。
初日に予選・決勝が行われた男子1500m。韓国で今月行われた「U20アジア陸上選手権」の男子800mで世代別のアジアチャンピオンになった立迫大徳選手(鹿児島城西3年)も出場するなか、レースはラスト1周まで全国大会出場権が与えられる「6位入り」を掛けた激しい位置取りが繰り広げられました。
残り300mで集団がやや縦長になると、国分中央高校3年の辻田鉄人選手が前に出ますが、残り250m付近で反応した立迫選手が逆転し、そのまま後続の追走を許さず3分52秒88で優勝。立迫選手は、去年のこの大会に続き2年連続の優勝で、インターハイの切符を手にしました。
レース後、立迫選手は「自分はプレッシャーは感じない方だが、『U20アジア選手権優勝』とコールされたレースでは、プレッシャーや緊張が大きかった。チャンピオンとしての自覚をもって必ず優勝するんだとレースに臨みました。アジア選手権の疲労が残る中でしたが、予選・決勝ともに、自分でペースを作って勝つレースが出来たので良かったです。あさって(18日)行われる800mと2冠をしたくなった」と優勝の喜びを語りました。
南九州予選は6月19日まで行われます。