開幕まで4か月を切った「かごしま国体」。様々な準備や機運醸成のイベントが行われるなか、6月10・11日の2日間は、鹿児島県内各地でリハーサル大会が開かれ、活躍が期待される選手たちも好成績を収めました。
本大会では南さつま市加世田で開催されるスポーツクライミング。到達した高さを競う「リード」と、4つの課題の完登数を競う「ボルダリング」の2種目が行われます。
リハーサル大会で注目を集めたのは、とちぎ国体の成年男子ボルダリングで2位に輝いた、鶴丸高校出身の川畑イサム選手と土肥圭太選手の鹿児島県代表ペア。前半の2つの課題を危なげなく上り切った二人は後半に苦戦する場面があったものの、2人とも4つの課題全てを完登しオープンの部で優勝。かごしま国体へ弾みをつけました。
試合後、川畑イサム選手は「去年は2位だったので、今年は1位をとりたいという思いがある。地元ということで応援してくれる声も多かったので本番も頑張りたい」と話しました。また、土肥圭太選手は「今大会は、互いの連携などペアとして内容がうまくいったと思う。このまま本国体に向けて頑張りたい」と意気込みを語りました。
一方、霧島市では、馬術のリハーサル大会が開催。地元の高校生などのボランティアスタッフが動きを確認したほか、本番へ向けおもてなしブースも設けられ、地元の人たちが作ったあくまきが無料でふるまわれました。
大会には、去年のとちぎ国体・六段障害飛越で優勝した牧園高校出身の深水伸平選手ら、「かごしま国体」での活躍が期待される選手が多数出場。深水選手は「まだまだ課題はある」と語ったものの、人馬一体の動きを見せ、出場した種目すべてで優勝。「生まれ育った町なので感慨深いものがある。チーム鹿児島が1位になることが1番だと思うのでたくさんポイントを取れるよう頑張りたい」と話しました。
また、演技種目には、去年の国体で2位に入った鹿児島工業高校3年の日髙凱斗選手も出場。雨の中、本番の雰囲気を確かめました。日髙凱斗選手は「国体の雰囲気を感じながらできた。馬場馬術の出場が決まっているので、2冠できるよう頑張りたい」と笑顔で話しました。
かごしま国体のクライミングは10月8日~10日、馬術は10月11日~15日に行われます。