熱戦続く鹿児島県高校総体。5月29日までの4日間は陸上競技が行われ、新記録が続々と誕生しました。
連日夏日となった鹿児島市の白波スタジアムで行われた陸上競技には、65校から1000人以上の選手が参加しました。
最終日に行われた女子3000m決勝。去年のインターハイで2冠を達成したカリバ・カロライン選手(神村学園3年)は、1周目から飛び出し、後続との差を大きく広げ、自身が持つ記録との勝負に。自己ベストを1秒以上縮める8分40秒86の高校国内国際新記録で優勝。インターハイ2連覇へ向け好スタートを切りました。
レース後、カロライン選手は「きょうの目標は自己ベストを更新し40秒を出すことだった。新記録が出せてうれしい。今年の目標は、インターハイで1500m・3000mで優勝すること」と力強く話しました。
また、最終日は1・2年生の活躍も目立ちました。男子200mでは、小田槇太朗選手(ラ・サール2年)が21秒63で優勝。女子800mでは、野口紗喜音選手(神村学園1年)が2分11秒50で1年生ながら頂点に立ちました。
3日目に行われた女子棒高跳では、県中学記録を持つ田原夕愛選手(鹿児島3年)が自己ベストを10センチ以上更新し、県高校新記録の3m41に挑戦。「全力で楽しむ」をモットーに失敗しても笑顔を絶やさず挑んだ田原は、2回失敗したあと、最後の3回目の試技でバーを越え県高校新記録を樹立。
「夢にまで見た高さ・記録だったので、やっと跳べたという気持ちですごくうれしい。今年はインターハイで入賞して帰ってきたい」と話した田原選手。次の大会へ弾みをつけました。
また、男子5000mでは、飯田翔大選手と玉目陸選手(ともに出水中央3年)が、市田孝が持つ大会記録を13年ぶりに更新しワンツーフィニッシュを果たしました。
各種目の上位入賞者は、6月に鹿児島で開かれる南九州大会に出場し、インターハイ出場を目指します。