高校スポーツで、早くも「夏の全国大会」出場が決まりました。7人制ラグビ-の鹿児島県大会決勝が4月23日に行われ、鹿児島実業が3連覇を果たしました。
7分ハーフで行われる7人制ラグビーは「セブンズ」と呼ばれます。15人制と同じグラウンドサイズのためスペースが多くなり、攻守の展開は早く、瞬時の判断が求められます。
今年の県予選には合同チームを含む16校10チームが出場。決勝戦は3連覇を目指す鹿児島実業と、4年ぶりの頂点を狙う鹿児島工業の対戦になりました。
試合開始早々、鹿児島工業が短いパスから右サイドを抜けトライ。先制を許した鹿実は3年生の山川が魅せます。鋭いステップで相手をかわし同点とすると、自らコンバージョンキックを決め逆転。さらに前半終了間際には、自陣から相手の後方スペースへとパントキック。これを懸命に追いかけ、山川が自ら抑え、トライを奪います。
準決勝前半までは1・2年生を中心に戦い、「(出場していなかった)3年生たちは気合が十分だった」という鹿実。後半は鹿児島工業にトライを与えず、4つのトライを奪い、40対5で勝利。3年連続7回目の優勝を果たしました。
試合後、4トライの活躍を見せた鹿実3年の山川誠人選手は「楽しくできてよかった。(セブンズは)人が少ないぶん結構しんどいが、みんなで足がつっても走りきろうと話していた」と話しました。
また、鹿実の今東勇翔キャプテンは「練習で走りこんでいるので、きついというよりは楽しいが強かった。ランできる選手も多いので、強いところを出しながら、全国でも通用するように研究して全国大会では勝ちたい」と、これからの目標を語りました。
優勝した鹿児島実業は、7月に長野県で開かれる全国大会に出場します。