明治安田生命J3リーグの鹿児島ユナイテッドFCは、4月16日にホームでテゲバジャーロ宮崎と対戦。終盤に追いつき、勝点「1」を掴み取りました。
開幕6戦を終え、2勝2分2敗で12位と苦しい戦いが続くユナイテッドFC。4月唯一のホーム戦で、下位・18位の宮崎との南九州ダービーに臨みました。
今季最多6232人のサポーターが選手たちの背中を押すなかでしたが、開始わずか1分でパスのミスから先制を許します。追いかけるユナイテッドFCは後半9分。初先発・福田のクロスから2戦連発となる端戸のヘディングシュートで同点に追いつきます。
しかし、後半18分にはコーナーキックから、25分にはボールを奪われてからのカウンター攻撃で痛恨の失点。1対3とリードを広げられます。それでも、今季ホームで無敗のユナイテッドFC。ここから約5年ぶりに白波スタジアムのピッチに戻ってきた、途中出場・藤本が魅せます。
後半30分には右サイド・星が上げたクロスを落とし、薩川のシュートをアシストし2対3。さらに後半アディショナルタイム、藤本が相手を背負いながらボールをキープし、空いているスペースへパス。これに反応した武が強烈なシュートを決め同点。藤本がルーキー・武のJ初ゴールをアシストし、土壇場で勝点「1」を掴みました。
試合後、初ゴールを決めた武星弥選手は「藤本さんがパスを出してくれると信じて走っていた。パスを受けてからはゴールだけを見ていた。初ゴールで嬉しいし、藤本さんは尊敬している選手の1人なので感慨深い」と笑顔を見せながら話しました。
また、約5年ぶりの鹿児島復帰戦となった藤本憲明選手は「久しぶりにピッチに戻ってきたので勝ちたかったが、引き分けと最低限の仕事はできた。これから自分自身もっとレベルアップできるように練習に取り組む」と話してくれました。
順位を13位に落としたユナイテッドFCですが、今節は上位陣が相次いで敗れたため、首位との勝点差は5のままです。次の試合は、1週空いて4月29日、アウェーで7位のいわてグルージャ盛岡と対戦します。