鹿児島県内12地区のランナーが、5日間にわたってたすきをつなぐ「県下一周駅伝」。3日目は、去年総合優勝の鹿児島が今大会初の日間優勝を果たしました。
2月20日。大会3日目・中日は、出水市から霧島市日当山までの11区間・122.2キロで争われました。
さつま町宮之城の第4中継所でたすきを待っていたのは姶良の中村高洋選手(京セラ鹿児島国分工場)。2009年の初出走以降、区間賞を獲得し続け、ここまでの通算で34回。あと1回獲得すれば、県下一周駅伝のレジェンド・浜田安則さんが持つ35回の大会記録に並びます。
中村選手は4位でたすきを受けると前にいた3人を全て抜き、チームをトップに押し上げて次の走者へたすきつなぎ。歴史に名を刻む35回目の区間賞を獲得しました。中村選手は「偉大な選手に並ぶことができたことと、歴史ある大会で名を刻めたことはうれしい。総合優勝を狙うチームなので、そこに向けて少しでも貢献出来るよう力になりたい」と淡々と話してくれました。
またこの日「郷土入り」の伊佐は、地元区間の8区に鹿児島城西高校3年の猩々晴天選手を起用。「関東の大学で箱根を目指すため、もう走れないので、監督が地元を走らせてくれたと思う。期待に応えられるよう、最後は楽しんで走りたい」と語っていた猩々選手は、地元の応援を背に粘りの走りを見せました。
レースは終盤の8区で鹿児島の塚田(鹿児島実業3年)が姶良を逆転。そのまま先頭を守り、鹿児島が今大会初の日間優勝を果たしました。
鹿児島チームアンカーの弓削佑太選手(鹿児島大学4年)は「去年は3日目に日間優勝してから、4日目・5日目と連続で優勝できた。あす以降につながる結果だと思う」と話しました。
◆日間順位(3日目)
1位・鹿児島
2位・姶良
3位・日置
4位・川辺
5位・川薩
6位・出水
7位・肝属
8位・指宿
9位・熊毛
10位・大島
11位・伊佐
12位・曽於
◆総合順位
1位・鹿児島
2位・日置
3位・姶良
4位・出水
5位・川辺
6位・川薩
7位・肝属
8位・熊毛
9位・指宿
10位・大島
11位・曽於
12位・伊佐