5年ぶりのJ2昇格で、歓喜です!
鹿児島ユナイテッドFCは12月2日に行われた今季最終戦で鳥取と対戦しドロー。勝点ではシーズン3位の富山と並びましたが、得失点差で悲願の「復帰」を果たしました。
J2昇格圏内の2位・鹿児島は、3位・富山と勝点差「2」で迎えた運命の最終戦。決戦の地・鳥取には、約800人のサポーターが駆けつけました。応援は地元・鹿児島からも送られ、鹿児島市の「よかど鹿児島」で開かれたパブリックビューイングには約850人のサポーターが集まりました。
ユナイテッドFCは立ち上がり攻勢に。前半2分、渡邉のパスからネットを揺らすもオフサイド。さらに前半9分には野嶽、36分には山口がシュートを放ち、再三ゴールに迫りましたが先制点を奪えず、0対0で折り返します。気になる他会場、昇格を争う富山も前半が終わり1対1の同点。
試合が動いたのは後半11分でした。ペナルティーエリア内で中原が相手を倒しPKを与えると、これを決められ鳥取に先制を許します。
なんとしても追いつきたいユナイテッドFCは、立て続けに前線の選手を変え攻撃を活性化。すると後半31分、ゴール前で鈴木とのパス交換から山本が同点ゴール。投入からわずか1分、途中出場・山本が値千金の同点ゴールを奪い、そのまま1対1で試合終了。
昇格を争う富山がYS横浜に勝ち、勝点「62」で並ばれたものの、得失点差で上回ったユナイテッドFC。
5年ぶりのJ2昇格を果たしました。
試合後、サポーターのもとへ真っ先に駆け寄ったのは今シーズン復帰した藤本。藤本をはじめ、昇格を決めた選手たちの目には涙が。男泣きが光りました。そして、集まったサポーターとともに喜びを分かち合い、大島監督は3回宙に舞いました。
試合後、会見に臨んだ大島監督は「昇格がかかった試合でこれだけのサポーターが駆けつけてくれたなか、勝利を届けたかったが昇格を届けられて良かった。常々、ゲームを11人で考えていないと言っていたが、ゲームチェンジャーの選手たちが勝点を持ってくる活躍をしたことはチームで勝ち取ったものだと思う。山本は試合に出られない苦しい時期を、ぶれることなくやり続けたことが最後の最後にチームを救う結果につながった」と話しました。
また、チームを昇格へと導く同点ゴールを決めた山本選手は「うれしいの一言。ことし1年間を通してあまりいいパフォーマンスができなかったが、この大一番で決められたのはうれしい。最後、翔太さんが落としてくれた、みんなが信じてパスを出してくれたのは、日ごろから一生懸命練習してきたたまものだと思う、本当に良かった」と語りました。
今シーズンのJ3は全日程が終了し、ユナイテッドFCは18勝8分12敗の勝点「62」で2位。3位富山を得失点差「6」上回り、J2昇格を決めました。