25日に鹿児島市で県高校総体相撲の個人戦が行われ、上位3人にインターハイ出場権が与えられる無差別級には、鹿児島商業相撲部の唯一の部員である栁賢士朗選手が出場しました。
1年生の秋から1人で練習を続けてきた栁選手は、他校の部員をみて「仲間がいてうらやましいと思い、一人しかいなんで、辞めたいと思った」ともらしますが、それでも辞めなかったのは「先輩や先生に支えられたからだ」と話します。
高校最後の年に「インターハイに行くことで恩返しを」と個人戦に臨みましたが、勝てば全国大会出場が決まる3位決定戦で惜しくも敗れ、インターハイ出場はなりませんでした。
鹿商相撲部の禧久昭広監督は「悔しいと思う。強くはなっている。九州大会と国体を目指して頑張らせます」と前を向いていました。一方の栁選手は「悔しい。全国の場で恩返し出来なくて泣いてしまった。しっかり、稽古して、体重も増やして、一番を目指して優勝を目指し、頑張ります」と今後の巻き返しを誓っていました。
なお、個人戦は全階級を樟南が制し、今大会、団体戦も含めて、完全優勝を成し遂げました。