鹿児島県高校新人ラグビー大会の決勝が1月28日に行われ、鹿児島工業が2年ぶりの優勝を果たしました。
新人戦決勝は、連覇を狙うダークグリーンのジャージ・鹿児島実業と、2年ぶりの頂点を目指す紫紺のジャージ・鹿児島工業が対戦。
試合は前半6分、工業が鹿実ボールのスクラムを押し込むとライン際の混戦からボールを奪い、ナンバー8・栫がトライ。フォワード陣の活躍で工業が先制します。
対する鹿実も、得意の走るラグビーでトライを返すなど緊迫した展開となるなか、勝負の分かれ目となったのは新チームでの経験でした。
12対12の同点で迎えた後半13分、工業はベンチから一番遠いサイドで攻撃を展開。山下・栫と繋ぎ、星原がトライ。自分たちで考えたという攻撃で勝ち越すと、3分後には縦への早い攻撃から山下がトライ。キックも決まりリードを広げます。
準決勝で抽選にもつれる接戦を経験した工業に対し、準決勝は不戦勝で練習試合も含めこれが新チーム「初戦」だった鹿実は、思うように攻め込めない時間が続きます。それでも終了間際の後半29分。フルバック桑山が意地のトライ。しかし、反撃もここまで。26対19で鹿児島工業が2年ぶりの頂点に立ちました。
試合後、鹿児島工業のゲームキャプテン・栫湊選手は「準決勝の加治木工業戦からしっかり修正して、良いゲームができたと思う。九州大会では自分がしっかりチームを引っ張って、チームのみんなが喜べるラグビーをしたい」と、これからに気を引き締めました。
鹿児島工業と鹿児島実業は、来月、宮崎で行われる九州大会に出場します。