
7月4日~6日にかけて、東京・国立競技場で開催された「第109回 日本陸上競技選手権大会」の男子800mで、鹿屋体育大学3年の岡村颯太選手が3位に輝きました。
陸上競技日本一をかけて争われるこの大会。今年は、同じ会場で9月に開催される「世界陸上」への出場権がかかった大会ということもあり、例年以上の注目と熱気に包まれました。
7月4日の予選で1分47秒90をマークし、着順での決勝進出を決めた岡村選手。
5日の決勝では、スタート直後からハイペースのレースに対応しラスト1周で5位につけます。厳しい展開でしたが、残り200mでスパートかけて次々とライバルをかわすと、最後は粘りと気迫の走りで1分46秒42をマークし、3位表彰台に上りました。
レース後、岡村選手は「正直なところ悔しい気持ちもありますが、最低限の結果は出せたのかなと思っています。優勝候補の落合くん(落合晃選手)がいるのは分かっていたので、落合くん以外には絶対に負けたくない、2番はマストで取らないといけないという気持ちでした。」と、銅メダルの嬉しさよりも、悔しさを露わにしました。
また、この全日本選手権までの歩みを振り返り「去年の全日本インカレで「失格」という悔しい思いをしました。それから練習では、接触を起こさなくても勝てるような圧倒的な力をつけるということを意識するようになり、そういう考え方が、練習への向き合い方を変えてくれたと思います。あの経験が今の自分の強さにつながっているのかなと思います。」と話しました。
岡村選手の次の舞台はユニバーシアード。
(=ワールドユニバーシティゲームズ/2年おきに開催される学生を対象にした国際大会)
「日本代表になるというのはずっと目標にしていたことだったので、決まったときはとても誇らしかったです。目標は、決勝まで勝ち上がることです。予選、準決、決勝の3ラウンドを世界の選手たちと戦い抜いて、勝つことを目指します。」と気持ちを新たにしていました。
FISUワールドユニバーシティゲームズ「ユニバーシアード2025」は7月16日からドイツで開催されます。
(写真・インタビュー提供 鹿屋体育大学陸上部)









