毎月、日本の偉人を紹介しています。
今月は「紫式部」です。
生まれた所や本名は分かっておらず、紫式部という名は宮仕えをしていた時の名前です。幼い頃から聡明で、中国古典を兄よりも早く覚えたので、父為時に「この子が男子であったら」と言わしめたという逸話もあります。
その父も下級貴族の藤原為時。「後拾遺和歌集」や「新古今和歌集」に名を遺す歌人でもあり、詩、歴史、漢文の素養も深い人でした。
幼くして母を亡くした後は、姉と深くつながりましたが、その姉も若くして亡くなりました。その後、仲良くしていた従妹との親交は、母と姉との別れの寂しさを救ってくれていましたが、この従妹も亡くなってしまいます。
式部は、父の転勤で越前・今の福井県に下る前から、後に夫となる藤原宣(のぶ)孝(たか)に求婚されていましたが、当時、宣孝には既に3人の妻がいました。
これには驚きますね。
式部はその情熱的な求愛を断り切れず、結婚しました。間もなく長女 賢子(けんし)が生まれ仲睦まじい時期もありました。
嘆きの尽きない3年の結婚生活でしたが、夫は流行病に倒れあっけなくこの世を去りました。
この無常な人生に思い悩まされながら、式部が書いたのが「源氏物語」。
「源氏物語」は、光源氏を主人公として、3代にわたり男女数十人が登場する54帖からなる大ロマンで、世界的な価値を有する文学作品です。
この本は、発売当時からベストセラーとなりました。
この物語に感銘を受けたイギリス人アーサー・ウエイリーは12年の歳月をかけて英訳し、これによって世界的に読まれることになりました。
今月は「紫式部」を紹介しました。
【昴インフォメーション】
6月は「学校テストの月」。昴では学校の定期テスト対策もガッチリやります。「学校テストで自己ベスト」を実現しましょう。
また6月は「模試の月」。トップ公立高校をめざす中学生の皆さん、6月22日(土)は鹿児島県の三高模試、宮崎県の理数文情模試です。
入試本番さながらたくさんのライバルが競い合います。
また6月23日(日)は小学生の学力判定テストです。自分の力を試してみませんか。どちらも無料で受験でき、優秀者には大きな特典もあります。是非チャレンジしましょう。
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