鹿児島県教育委員会は、先月7日に、来年3月に卒業予定の県内国公立中学校3年の、進路希望調査結果を発表しました。
九州各県は同じような問題を抱えていると思われるので、今日は鹿児島県を例に検証。
今回の調査で、例年にも増して深刻な《定員割れ》の状況が明らかになりました。
中学3年生の数は、前年よりも261人少なく、更に、このうち公立高校への進学を希望した人数も、記録が残る1986年度以降で最小の人数です。
県内の中学卒業予定者は、今後10年以内に千人以上減る見通しとなっています。
みちこ先生はこれまでにも、公立高校の募集定員割れについて、鹿児島県の教育委員会に何度となく、改善策を提案してこられました。
私のお願いは、ただ1つ。入試倍率が1を超えるように、地域の中学3年生の人数に応じて、地域の公立高校の1クラスの定員を変えて欲しい。
その理由は、鹿児島県の小学校、中学校、高校の学力を低下させるのではなく、アップさせたいからです。
ところが、毎年次善の策を示すことなく「出来ません」で終わりです。
これだと、よっぽどのことがない限り全員、合格しますね。
そして、毎年、勉強しなくても公立高校に合格できるということが続けば、中学3年生だけでなく、地域の人も小学生も、勉強に気持は向かないでしょうね。
少子高齢化は全国の殆どの県で同じような悩みを抱えていて、心ある県では、地域別に、或いは高校別に1クラスの定員を決めています。
他所の県で出来ることが、どうして鹿児島県で出来ないのか不思議です。
鹿児島県の子どもたちの学力が低下していくのを、ただ眺めているのではなく、子どもたちの学力低下と入試倍率は、無関係ではないという事実に、真正面から向き合ってほしいですね。
また、今年驚いたのは、鹿児島市外ではなく、市内の高校14校24学科のうち、12学科は倍率1を保っていましたが、残りの12学科は1を割り込んでいたことです。
通学バスの問題は、生徒にもそして保護者にとっても大きいようです。今まで通りバス通学できるように、県で補助金を出してくだされば本当に有難いのですが。
この問題は続きそうですね。
【昴インフォメーション】
重要単元が目白押しの2学期、中学3年生は、本格的な受験対策講座や特訓が、小学6年生は、小6合格作戦もスタートします。
昴の9月入学者には、いろいろな特典があります。
また、9月21日(土)は小学6年生の鹿児島、宮崎の中高一貫校模試、
熊本の県立中模試、小学5年生の全国一貫模試です。
公立中高一貫校をめざす皆さん、中高一貫校入試の出題形式や出題傾向に沿った模試にチャレンジしましょう。
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