1953年12月25日。
海を越え、奄美復帰を命がけで全国に伝えた ふたりの放送人がいた―
70年前の1953年12月25日、奄美群島が日本復帰の日を迎える。
米軍の統治下にあった奄美群島が日本に返還されることは島民にとっての願いであった。
多くの人々が一丸となって行った署名や断食などの復帰運動・・・
その強い思いが実り、ついに日本復帰が果たされたのだ。
「ラジオ南日本」が開局したのは、その年の10月10日。
8年間の米軍統治から解放される島民の喜びの声を「いち早く伝えたい」と2人の放送局員が立ち上がる。
しかし、正式な渡航許可は間に合わず、奄美大島に渡る手段は密航しかなかった―
使命感を持って報道にあたった2人の局員の秘話を、当時の証言や、MBC資料室に残る当時の音声も織り交ぜながら12月25日の“復帰の日”に、ラジオドラマでお届けする。